ENDZWECK 「TENDER IS THE NIGHT」リリース インタビュー pt.3

97年結成。流れる月日と共に一緒にやってきた同期や先輩のバンドが減っていく中なお最前線で活動するENDZWECK。
特にNO CHOICE IN THIS MATTERの解散(先日REUNIONしたが)は大きな出来事であると思い、その辺りを聞いた。
その中でバンドを継続していくいは?また現在は活動出来ていない同志へのメッセージも垣間見えた。
前章で語られた硬い核心を持ちながら柔軟にしなやかな姿勢があった。
最後に尊敬する人物を伺い、インタビューを締めさせて頂いた。
ENDZWECK「TENDER IS THE NIGHT」ロングインタビュー完結編となる第三章をどうぞ。

「あとみんな失敗を気にするよね。いいじゃん、失敗したらそれもうやんなきゃイイだけの話だから。」

Dr:望月、Gt:山口ひ、Vo:上杉

【演奏について】
--私が初めて見た2000年代初頭の頃は演奏そっちのけで暴れるステージングだったように思います。
最近のライブではタイトな印象に変化したのですが、途中で心境の変化などあったのでしょうか?

山口:徐々に変わって行ったのかな。

宇宙:そんなにカチっとした演奏をしてるイメージも無いんだけどね。年輪かな。一緒にやってる時間も長いしね。

--では「オレらこれじゃダメだ、もっとしっかり演奏しないと」というような話合いがあった訳では無いんですね。

宇宙:いや、言った事もあったね。うん。でも言ってるオレが一番出来て無いっていう。笑

上杉:なんか一時期はみんな周りで変態選手権みたいな感じでしたね。

山口:なってたね。笑

--当時の周りのバンドといいますと?

山口:BIRTHPLACE、EVERLAST。

上杉:あとDIVISION。

宇宙:SWARDの変態っぷりったら無かったね。

山口:弾いて無かったよね。

宇宙:あとENDALLも酷かったね。

--ノーチョイ(NO CHOICE IN THIS MATTER)は違いましたか?

宇宙:違うね。ノーチョイは全然しっかりしてた。

上杉:年上だったし変態選手権には参加して無かったですね。
当時はそんな感じだったんで、札幌のライブハウスでは出禁になりそうになりました。

宇宙:演奏しないバンドのPAはやらねえって、カウンターアクションの桑田さんに怒られて。

上杉:PAのやる気を削ぐ程の・・・

宇宙:ヨッシー。笑
今は桑田さんとも飲んで意気投合して大丈夫になったから良かったよ。

変態選手権やってたバンドもいなくなっちゃたねー。

--その流れでENDZWECKの演奏スタイルも変わっていったんでしょうか

上杉:それと20代後半になってきて、この年でやるのもなって感じだったと思います。
30になった頃には辞めてましたね。

山口:オレもだんだんちゃんと弾きたいって思うようになっていった気がするね。


【ノーチョイ解散--継続論--アティテュード】
--SOS(SOUND OF SILENCE)を辞めたきっかけの一つにノーチョイの解散があったという話を以前に宇宙さんとしてたんですが皆さんにとってもノーチョイの解散は大きな出来事でしたか?

宇宙:先輩!って感じのバンドはノーチョイが最後だったからね。

上杉:年も結構離れてますからね。

--その他の先輩バンドと言うと・・・NUMBとか違いますか?

宇宙:年は1~2個上だね。

上杉:NUMBは僕らがライブやりだす前から、すでにCDも出してたし有名でしたね。だから上の人って感はありますね。ただノーチョイは結構年上なのに、距離が近かったんですね。山ちゃんもSTAY UP LATEで近かったしね。

--解散はショックでしたか?

山口:まあ、、、いなくなっちゃったなっていう。

宇宙:ロスみたいな事はないかな。解散するバンドはいっぱい見てきたし。

上杉:池田君がライブ来なくなるんだろうなーっていう。

--思ったほどショックな感じでは無いんですね。

宇宙:ショックでは無いかな。

上杉:菊池さんはいるし。

--そうやって周りのバンドはいなくなる中で、それでも最前線でやってる心境はいかがですか?

宇宙:相対的にベテランっぽくなっちゃったなと。
もうちょい上の人が残っててくれれば若い立ち位置でいれたのにっていう。

上杉:僕あんまり重鎮になりたくないなっていうのがありまして。
性格的にも先輩ぶれないんで。インタビューが嫌だって訳じゃないんですが、語りすぎない様にしたくて。
基本的には自分達のやってる事を見ててくれる人がいれば、もうそれでいいなって思ってます。

しかし、本来僕よりも語るべき存在だった先輩たちがいなくなってきたせいで、相対的に伝えないといけない事が多くなってきて。
そこは先輩方が辞めちゃったせいだぞっていうのはちょっと強調しておきたいですね。

--先輩方にはいて欲しかったですか?

宇宙:いじられて飲まされてる位が良かったよ。なるべく早く潰れたいっすっていう。笑

上杉:ロスはないけど、やっぱり悲しいよね。

宇宙:だからもう一回引きずり出せそうなヤツは引きずり出したいよね。諏訪(LAST ONE STANDING)とか。あ、先輩ではないか。

上杉:いろいろ事情はあるだろうけど。

山口:だから今やってるバンドは今しか見れないっていう意識は本当に持っておいた方が良いと思うね。

上杉:ノーチョイの復活(2015/09/19)も凄い盛り上がったけど、なんで現役の時に来てくれなかったんだってね。
お願いだからライブハウス来てくれとしか言い様が無いんだけど。

山口:いなくなっちゃうのは悲しいけど、原点に帰るとその人達がやってくれた事に意味があるから、活動してくれてただけでありがたいなって思うよ。

上杉:そうするとそれを伝えて行かないといけないんですよ。自分達が好きだったものを。すると語らないといけなくなってくる。

山口:あと「今度はオレがやってやる!」っていう人が現れたら嬉しいね。

宇宙:バンド辞めちゃったり、やれてない人の理由聞くと「えっそんな事?」って思う事はあるよ。
例えば練習は必ず5人全員で、とか他にも変なこだわりが無いからENDZWECKは続けて来れたんだと思う。

だから上手くやれば解散しなくてもいいんじゃないの?ってバンドも結構いるんだ。
みんな、もっと出来ると思う。

山口:もしかしたら固定概念があるのかもね。バンドやるならこうじゃないとっていう。

上杉:Talk Is Cheapてやつだね。語るのは簡単だけど実践するのは難しい。
やる気だけじゃなくてキチンした方法と考えを持たないと破綻すると思う。

宇宙:ウチらもライブ多かった時、20時以降の出番なら出れるっていう事でリハやらないでライブやってたんだよね。
そしたら、当時WALLでブッキングやってたガンフロンティアのさとちゃんに「若いバンドがお前らの真似してリハやらなくなってきたから、リハちゃんとやれ」って。

でも結局、今では割と普通の事になってるから規制概念を一つ壊したと言えるかなと思う。

--しなやかなスタンスだと思うんですよね。それで出来ないならこっちでやろうよ、という。

宇宙:そうだね。麻雀で例えると、しなやかに打って強い人もいれば、逆にカチっと決め打ちで強い人もいると思うけど。

山口:そういうカッコ良さもあるね。

上杉:でも僕くらいテンション低くやる人であれば、やる気では無く続けられる環境を構築する事が重要で。

--粛々とやるタイプですか?

上杉:上手く行きそうな方法を粛々と試す。それしか無いかなと思いますね。
根性とか気持ちを人に強いるのはダメだなって思いますね。

宇宙:あとみんな失敗を気にするよね。

上杉:そうだね(宇宙さんなんか)「Mr.失敗」だもんね。

宇宙:いいじゃん、失敗したらそれもうやんなきゃイイだけの話だから。

--どんな失敗がありますか

宇宙:ありすぎるね。企画やったらお客さん10人くらいとか。言ったらさっきの借金もね。

上杉:でもそれにメゲないよね。

--それだけ色々失敗もあって、ENDZWECK内でも問題もあったのにどうして続けて来れたと思いますか?

上杉:そういうレベルの事はどうでもいいんだよね。

宇宙:まあ借金で言えばバンド辞めて数年働けば一応返せるだろうし、命取られるまでじゃないんだよね。
だから軽く考えてるのかも。

上杉:軽く考えてるっていうのは言ってるだけだと思うけど、逆に「みんな何でそんなに怖がってるの?」っていうのがありますね。ほとんどの事は大した事じゃないからね。
人から恨みを買ったりするような事はダメだけど。結局、続けて来れたのはまわりの人が助けてくれたからなんです。

--周りが助けてくれるのはメンバー各々の人格あっての事ではないでしょうか

上杉:分からないけど、人の文句とかは言わないですね。文句をいっても何も変わらないし、そういう人はサポートされなくなりますよね。
他人じゃなくて自分が何をやったかが重要だと思っています。これは他のEndzweckのみんなも思ってると思う。

敵を作らないし、「自分達として何をやっていけるか?」そこにフォーカスしてます。だから無駄なストレスも無いです。

宇宙:PUTVの時もMAX借金したらいくらになるっていうのを試算してて。300万くらいだったのかな。
で、もしそうなったらモアイ君がいくら貸してくれるとか、あと当時DISK UNIONのタケウチもいくら貸してくれるとか、結局は大丈夫だったんだけど、そういう人達の存在も大きかったよ。

【尊敬する人物】
--それぞれプレイヤーとして尊敬している人はいますか?

上杉:僕はテツさん(ENVY)ですね。3週間海外をツアーしてクオリティを持続できるので凄いなと思います。
そしてDAMIAN。彼は別格かな。あと今回ゲストボーカルやってもらってる方々も改めて凄さが分かりましたね。

山口:STRIFEのアンドリューかな。彼の影響でESP買ったりもしたんで。
人間的な意味ではPUNCHのダンもそうだし、COMADREのみんなとかPORTRAIT OF PASTのマシューとかも。

宇宙:パートがギターじゃ変わっちゃってるよ。笑

山口:一緒にツアーして深く関わったりしたからプレイヤーという枠を超えてるね。笑

--宇宙さんはいかがでしょうか?

宇宙:フレーズとかで見たり聴いたりしてあがるし、そんなドラム叩きたい!って思うのはダイロクさん(envy)。

かっこいいドラマーは本当にたくさんいるけど、人間性とか含めて本当に憧れてて、こうなりたいって思うのはマサアキさん(SYSTEMATIC DEATH/FADE-IN rec)かな。

あの人しか叩けないドラムだし人間的な部分でも凄く惹かれるね。

会社やってて若者を何人も更正させてて。

--若者を更正といいますと?

宇宙:借金がある若者を雇って肩代わりしてあげて給料から天引きしたりしてるみたいで、vvorldの陳が面接の時にいくら借金あるか聞かれて、なんなら貯金ありますって答えたら、そんな奴がなんでウチに来たんだ?って言われたんだって。

コズミックノートの会社の規模感とか、人を雇うって事も、初めての経験で迷ったりした時は正明さんに相談すると、大体いい事言ってくれてモヤモヤしてるのが晴れるんだ。

あと、正明さんが初めてバンドで海外行ったの40歳超えてからなんだ。8個も上だけど、あのバイタリティーには刺激受けまくってるよ。

【最後に】
--今後の予定を教えて下さい。

山口:今度12/3に歌舞伎町でアインソフリプルっていうハンバーガーのお店を開店するので良かったら遊びに来てもらえたらと思います。

宇宙:今回岡村君にインタビューしてもらった新譜が12/9に発売で、来年(2016)1月のワンマンを皮切りにリリースツアーやります。
2月はFOR LIFEと一緒に4箇所回って、3月にもレコ発を組んでます。
で、4月にWEEKEND NACHOSとPRIMITIVE MANのツアーをやります。

上杉:僕個人では特に予定ないですね。楽しくいきたいです。

--では最後に読者に一言頂けますか?

上杉:なんだろう、ライブ来てもらえたら嬉しいですね。

山口:そうだね、ワンマン。お願いします。

宇宙:それは本当にお願いしたいね。
あとは岡村くんのHI LIBERATE DELIVERY SERVICEもよろしくお願いします。

--こちらの宣伝まで!笑 ありがとうございました!





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