ENSLAVE 東南アジアツアーレポート part.1



ENSLAVE初の海外TOUR!!
という事で、以前東南アジアツアーを敢行したheaven in her armsの協力で、
我々ENSLAVEも東南アジアでライブする事が出来ました。
ヘブンに大きな感謝!

大事件があったのをご存知の方も多々いるとは思いますが、
色々と思い出しながら書いていきたいと思います。

9/14(金) 羽田
出発当日も仕事のメンバーもいたので、深夜0時頃発の便で出発。
今回は通訳として山中(CLEAVE)とカメラマン小西(WYPAX)が帯同。
8人の大所帯で出発!のはずが、ここでいきなり大事件。
メンバー全員に陸JEEP王から着信。「パスポートが見付かりません」と...。

怒り狂うメンバー(当たり前)、呆れ返って何も言えないメンバー(俺)。
色々とありましたが、それをここで全部書くのも野暮なんで割愛。
詳細聞きたい人はメンバーまで。
結局ギリギリまで待ったが見付かる気配も無く、しょうがなく陸JEEP王抜きで出国する事に。
俺は先々を想定して飛行機で歌詞を思い出す作業に入る。

9/15(土) シンガポール
@Goldkist beach resort
w/YUMI./VAAXALLINEN/Abrasion/PAZAHORA/WICKED SUFFER(インドネシア)

現地時間の早朝着。時差は1時間。
以前、ANODEカズヒトさんの企画でEARTHDOMで対バンした
地元のバンド/PAZAHORAのメンバーが迎えに来てくれた。1年ぶりの再会。
Voが1人来れなくなった旨を伝えると、さすがに呆れきった様子。そりゃそうだ。

ライブまで時間があるということで、GtのZhafranとBaのHams(夫婦)の家で休ませてもらう。
空港から30分ほどで着いた家は開発中の地域の様で、
建設中の高層マンションが沢山立ち並んでいた。
2人の家は30階建てマンションの10階。どう考えても金持ち。
ウェルカムミールって事で屋台?レストラン?で食事。自分が何を食べてるのかよく解らなかったが、
素材の味を生かした料理でまぁまぁ美味い。そして辛い。
陸JEEP王の居ない穴をどう埋めるか会議した後、仮眠を取ってライブ会場へ。

今日の会場は、ビーチのリゾートホテルの空き部屋一室に、
地元の連中が機材を持ち込んでのD.I.Yショウ。箱代という文化は基本無くて、
入場料をツアーバンドのギャラと機材のレンタル代に当てているそうな。

この日のフライヤーをZhafranに見せてもらうと
『ENSALVE-Japanese Hardcore Neo Crust』の文字。
俺等はネオクラストっていう認識みたい。ってかネオクラストとか知ってるんかい!?って感じ。
18時スタートって書いてあるのに一向に始まらないから聞くと
「1時間押しは当たり前だ!シンガポールタイム!」って言われた。
日本でもそんくらい時間に追われずにライブしてぇなぁ。

んでライブ!激情系、2ピースグラインド、RAWなD-BEATハードコアと多彩な対バン。
皆演奏もしっかりしてるし、曲もカッコ良い!!
少し広いスタジオライブって感じで、もっとグチャグチャで目茶苦茶なのを想像してたから、
全バンド普通に見入ってしまった。
中でもPAZAHORAは地元で大人気、TRAGEDY直系。曲の完成度はずば抜けてるし客も大盛り上がり!

この日俺らはトリ前。
最初は客もまばら。こちらも初の海外ライブに慣れなかったけど、
どんどん増える客と慣れていく俺らでテンションも加速!!
PAZAHORAが音源を回してくれていたのか、曲を知ってる奴もいてガンガンマイクを奪われる!!
陸JEEP王不在が逆に俺等のやる気を押し上げて、ダイブの嵐で大盛り上がりの大成功!!全員無敵状態!!やったー!!

トリは翌日も一緒で東南アジアツアーを慣行中のインドネシアのWICKED SUFFER。
早い短いわかりやすい!
異常なテンションとパワーバイオレンス+USHCのスタイルは
最近だったらアメリカのTRASH TALKっぽい感じ。
インドネシアのバンドがシンガポールに来ることは凄く珍しいらしく
客も渋めの反応だったけど、ぶっ壊しに来る感じが良かった!

終了後は物販もいっぱい売れて、記念撮影とサイン攻め。
何となく聞いてはいたけどサイン大会が本当にあるとは...。

打ち上げはこのホテルにたくさんあるロッジみたいなところを借り切って宴会スタイル。
今晩の宿もここ。
大量のナシゴレンを囲んで対バンの皆、地元の連中とわいわい。
イスラム教が多いのでドランクな感じは全く無かったけど、
日本のバンドについて聞かれたり話したり、とても良い時間だった。
大体の奴らがFUCK ON THE BEACH.VIVISICKの話をしていたが、
BURNING SPIRITSが大好きな奴、無我が好きな奴。客もクラスティーから、
oiっぽい格好したやつ、EMOっぽいやつと多彩。
対バンもそうだけど色んな奴らがそれぞれ認め合ってる感じが、
WALLや日本の地方を思い出した。

打ち上げ中のBGMはThe Smithと凛として時雨(何故?笑)。

この地元の連中で、俺達のライブの1ヶ月後SUBHUMANSを招聘するそうで、
かなり精力的に活動している様子。
翌日も早かったので皆早々に寝たけど、俺はテンション上がり過ぎて、
3時くらいまで地元のPUNKSとの交流を楽しんだ!!
現地の奴らは酒も飲まずにゲラゲラくっちゃべりながら余裕でオールしてた!!!タフ!!!!

この日のライブは現地の奴がYoutubeに上げてくれてたので、
興味のある方は『ENSLAVE JAPAN』でチェック!!
1人いないからステージの広いENSLAVEが見れます。
ちなみにこの時、陸JEEP王(笹塚JAPAN)は3回部屋をひっくり返し、
未だ見付からないパスポートを探しながら奇声を上げていたそうな。



9/16 マレーシア クアラルンプール
@RUMAH API 『NOT A FEST』
w/WICKED SUFFER(インドネシア/.GODLESS SYMPTOMS(インドネシア)/TOOLS THE TRADE/REASON TO RESIST/DANCE! ON YOUR GRAVE/ATOMICDEATH

朝方皆と別れて、今回ブッキングやチケットの手配をしてくれた
Yusephと合流、バスでマレーシアへ。
8時間ほどでマレーシアに入ると、どんどん工場地帯っぽいところに入っていって、
落書きやら廃墟やらが多いゲットーな感じの地域へ。

この日は『NOT A FEST』と銘打ってのイベント。
企画者のおっちゃんはKREIGSHOGのTシャツを着ていて、
KREIGSHOGのマサキさんやVESPERAのエイジさんとも仲が良く、
2人がマレーシアに来るときは大体会っているらしい。
後に紹介された若い奴もSLANGのテープをマレーシアでリリースしてるらしく、
こちらも精力的に活動しているみたい。

午後3時スタートって聞いてビックリしたけど、
1バンドセッティング込み1時間くらいの持ち時間でのんびりやっていた。
やっぱりお国柄か?
会場はもともと空家だったっぽいところを改装したスペース。
一面パンクスやらアナーコやら書いた落書きに垂れ幕。
外には『I LOVE D-BEAT!!』の落書き!!
外には見た感じ百人近いパンクスがタムロしているが、
ライブも見ずにくっちゃべってる奴も多数。



エントランスでは出演者もそうでない奴も物販やディストロを並べてあって、
AlpinistやMASAKARIなんかの所謂NEO-CRUSTって呼ばれてる新しいバンドから、
BATHTUB SHITTERとかUNHOLY GRAVEといった日本の音源も多かった。
割とだれでも店をだせるらしい。(10店舗くらい出てた)
ディストロの兄ちゃんの話によるとマレーシアではCRASSスタイルの
PUNKとTHRASH METALが盛んらしく、
実際この日はワッペンGジャンカットオフなTHRASHのバンドが2バンド程出ていた。

入り口と出口、デカイ扇風機が二台あるだけのフロアの気温は尋常じゃないくらい暑くて、
何もしないでも汗ダク。長い時間、中にいれないため
あんまりライブは見れなかった。(マジでそんくらいキツイ)
着いた時にやってた全員10代くらいの女VoのバンドがANOMIEみたいでカッコ良かったけど、
照明も1つデカイ目潰しみたいなんがあるだけで、メンバーの顔もよく見えずで交流出来ず。
WICKED SUFFERは自分らのツアー最終日とあってか、昨日よりもハイテンション!!
ダイブを繰り返して客も良い反応!!出番前にぶち上げてくれたぜ~!

んで俺達。今日はトリ。
それまで外にいた連中も全員中に入ったんじゃないか?ってくらい急激に人が増え、
曲が始まった瞬間に全てが弾けた!!日本でも見た事のないくらいの大盛り上がり!!
曲を知ってるも知らないも関係無し!!
暑さもあって記憶が曖昧だけど、ガッツが何回も中を舞ったり、
客が突っ込んできてドラムセットとPAシステムが吹っ飛んだり。
途中、演奏出来ないくらいグチャグチャになってしまったので、
山中がマイクを使って英語で「盛り上がるのは嬉しいが演奏はさせてくれ」と喋って中断。
メチャメチャな様が俺はあれはあれで良かったんだけど、まぁしょうがない。
鳴り止まないアンコールで最後に1曲やって終了。俺の想像してた海外のライブがそこにはあった!!

その後は会場でWICKED SUFFERと「MIDNIGHT EXPRESS」と書かれた謎の酒を
一緒に飲んでぶち上がり酔っぱらい、会場はSPECIALSとレゲエが交互に
かかり続ける怪しいDJパーティーに。
シラフの奴はほぼ居なくなっていた。「FUCK YOU!!!!!!!!!!!」の大声と同時にケンカも勃発。
恐ろしやマレーシア。

その後、市街地のムスリムの食堂でゆっくり食事。
ビール1瓶が食事の3倍の値段っていうぼったくりもあったけど、まぁオーケー。
ディスコに行こうかと誘われたが、疲れていたので断ってホテルへ。
ホテルの場所は繁華街の裏側でちょっとしたスラム街。移動中も10人以上の客引きがいた。
出歩きたかったけど、そいつらの誘いを断るとぶん殴られるらしいので、大人しく就寝。
ホテルの入り口には軍人みたいな守衛がいた。
陸JEEP王がいたら、100%出歩いて殺されてたと思うので、
こん時ばかりは居なくて良かったと思った。

この日にはパスポート探しは諦めて、ただの休日を満喫しだす陸JEEP王。
多分この日はカラオケからマレーシアに向けてエールを送っていたはず。
メンバーは誰一人彼の話題を出さなくなっていた。

PART2 へ続く・・・

text by ヒカル
photo by WYPAX http://wypax.com/





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