PAYBACK BOYS interview
interviewed:Sonny Schmitz(PURE DISGUST FANZINE)
translated:畠山 良平
―極悪ハードコアについて。
Mercy:極悪ハードコアは聞かなくていいんだけど、聞くと最高かなっていう。
Infamous TYO:俺らの思ってる極悪とあいつらの思ってる極悪の温度差が凄過ぎて・・・
―あいつらって誰ですか?
M:日本列島でいうと真ん中の方にいる人たちとか。
The Niagara Downfalls:入れ墨の数で決まるよね極悪さは。
―秋田犬にとっての極悪ハードコアとは?
秋田犬:あとーんす。
N:その不適切さがある意味極悪ハードコアということで。
M:後、昨日謝った事を今日全部忘れてる。
IT:極悪という鎖から秋田犬を解き放つ感じで。
―毎日牙を磨いてるんですか?
IT:硬いものを毎日噛んでる。
M:毎日磨くぜ俺のスニーカーと牙だから。板橋の畑で杖もってやってるっていう。
―極悪ハードコアの定義。
N:何すかまーしー?
M:極悪ハードコアの定義は人が入ってなさそう。
N:もしくは人じゃなさそうなのが入ってる。
M:そこまではいかない。人が入ってなさそうなのと、仮に入ってたとしてもモッシュピットが異常に大きそう。後、格好がダサい奴が二人はいる。そこは基本なんだよ。
N:まぁそうだね。
M:一番おもしろいのは、アメリカでは本当に屈強なやつがやってるにも関わらず、日本に届いてみたら屈強な奴は聞いちゃいないから。日本の本当に屈強なやつは聞かないからね。
N:ギャングとかデスメタルとかとも違うんだよなあ。まーしーが最初にこれ極悪だって思ったのは?
M:トータルで言ったら25 TA LIFE。完全に人間じゃないでしょ。でもやっぱりNEXT STEP UPとかじゃないすかね?結構NYのバンドとか極悪ハードコアじゃないんですよね。都心でやってるバンドとか極悪ハードコアじゃないんですよね。郊外のニュージャージーとかデトロイトとかボルチモアとか。西海岸のサクラメントとかオークランドとかになるとちょっと違うんですけど、東海岸のニューヨークより一個二個ちょっと先のエリアでバンドやってる奴らはとにかく雰囲気がおかしい。洒落てる感じとか全く無いし、洒落てるパートとかないわりにはそれぞれが「えっ?」ってところで「ディヤっ!」とか叫んだり、極悪ハードコアはメンバーそれぞれやりたい音楽が違う気がするんですよね。後、みんなMETALLICAを間違えて解釈してる。
N:ニューヨークでは無いんだ、まーしーの中では。
M:俺の中で極悪ハードコアでも色々種類があるんすよ。MERAUDERとかMADBALLみたいにやってる音楽も極悪だし、やってる人も極悪。でもそれに加えてなんだかスタイリッシュっていう、NJ BLOODLINEとかもそうなんだけど、「洗練された極悪ハードコア」っていうのがあって、それは極悪ハードコアの中では無条件で聞くと上がれるっていう。「極悪ハードコア」【図1】っていう輪があったら一番好きではないかもしれないけど、みんな好きっていうところが「洗練された極悪ハードコア」で、でも俺が好きなのはそうじゃなくて、輪の一番下の「本当にゴミ」っていうのがあって、その真ん中がいいんすよね。スタイリッシュじゃなくて完全にスタイル。五角形のグラフ【図2】で表すと、一個だけすごい伸びてるバンドとかすごい伸びてる瞬間がおもしろいんすよね。その一部分だけでもう満足。曲として成立しちゃったみたいな。だから極悪ハードコアは結構短命なんすよね。スタイリッシュ部門は長持ちするんだよね。「本当にゴミ」も実はいる、みたいな。まだ出てたのこれっていうのもあるから。真ん中は活動期間も短いんすよ。
N:「ゴミ」ってVIETNOMみたいな?
M:VIETNOMそうっすね。
N:あそこらへんまだやってそうだよね。来年あたりアルバム出しそうだもんね。
M:NYHCも含めるとSON OF SKAMとか。MAXIMUM PENALTYは真ん中と「ゴミ」の間ぐらいに居るんすよ。
N:細けー。
M:俺みたいな価値観の人は世界に500人ぐらいいると思うんだよね。日本には30人ぐらいいると思うんすよね。
N:いないでしょ。秋田犬の「COLD FRONTが一番好き」並みにいないでしょ。
M:難しいすよね。COLD FRONTになるとバンドとして完全に珍味だし、入手も難しいけど・・・
Tim:HAPPY NEW YEAR!
―では、2006年から提唱していたtwo thousand h8について。
M:2008年は一回も謝らない。
N:一回も頭を下げない。
M:呼ばれても行かない。行くぐらいだったらライブもやらない。
IT:俺等ライブに重要性感じてないんで。
―何に重点を置いてるんですか?
M:どれだけ下らない事を言えたかと、どれかけモッシュできたか。
―NIAGARAさんのモッシュパート番付第一位は?
N:「CLOBBERLIN‘ TIME」 (SICK OF IT ALL)でしょ。
M:CLASSICだからね。
―NIAGARAさんのルーツは?
N:メタルを初めて聞いたのがMEGADEATHのライブ。
M:アメリカっぽいね。
N:わけわかんなかった。
―初めて聞いたハードコアバンドは?
N:BIOHAZARD。
M:BIOHAZARDっすよね。「PUNISHMENT」のビデオ超かっこよかったもん。ブルックリンブリッジを男達が歩いてきて、橋からダイブする奴もいたりして、何て屈強な音楽なんだって思った。
N:あのビデオで25 TA LIFEのRICKを見た時こんな客もいるんだって衝撃だった。
―寝る前にこころがけていることは?
M:ストレートエッジになりたいなとか今日は金使い過ぎたなって思いながら寝る。
N:俺、目覚ましちゃんとかけたかとか。毎晩やるね、それは。
M:俺やっぱ布団がギャルだったらいいな。
―NIAGARAさんのモッシュ論。
N:やった者勝ち。
M:FLOOR REMOVERじゃなくてFLOOR KILLERだから、NIAGARA君は。
N:FLOOR GENOCIDE。ここでモッシュしたら嫌われるってところでやるのが醍醐味。
M:ウィンドミルはSHEER TERRORのボーカルが嫌いな奴のライブを潰す為に始めたから。
N:人がいないところでモッシュするのは安全地帯だからさ、それはつまらない。
M:BAD LUCK 13はWE KILL CHILDRENだけど俺等はWE KILL ADULTだから。
N:パブリックエネミーですから。
M:そんなブルーハーブみたいな事言わねーよ。WE ARE THE ENEMYですよ。
N:NOTHING BUT ENEMYですよ。
M:STIGMATA。
―MOSH PIT TERRORISTSですね。
N:モッシュって行為自体テロだから、みんな平和ボケしてステージを見てる奴らに対してのテロ行為。ステージにいる奴だけがハードコアじゃなくてフロアにいる奴もハードコアだから。
M:ERAS先輩風に言うと、「俺も、お前もハードコアー」でしょ。
N:そういうこと、そういうこと。
M:そういう事じゃないと思うよ。
N:大体そういう事。シングアロングしてる人の山を登って立ったYOUNG ERASを忘れるなって事だよ。
M:え?
N:だって人の上に立ってるんだよ?!
M:だからどうした。お前は早くロン毛にしてバスケシャツ着てライブやれよ。