LESS THAN TV(谷ぐち氏)xWD SOUNDS(LIL MERCY氏) 対談



2013.08.04 渋谷O-WEST + O-NEST & 7TH FLOORにて開催されるMETEO NIGHT。O-WESTではJUDGEMETEO NIGHTと称して全11にのぼる日本国宝級レーベルがそれぞれ代表アーティストを選出してライブが行われる。
当日まで1ヵ月を切った所で公表されたWD SOUNDSの代表アーティスト。LIL MERCY氏より連絡を受けた谷ぐち氏の反応は?JUDGEMETEO NIGHT~各々のレーベルについて対談して頂く形となりました。


-お二人のファーストコンタクト

LIL MERCY(以下M):なんかのライブだったと思うんですよね

谷ぐち(以下T):オレ覚えてるよ。WATT'Sじゃないかな?

M:でもPBB(PAYBACK BOYS)はWATT'Sではライブやった事ないんですよね。UNITじゃないですか?
U.G MANと一緒だったと思うんですよ。

T:そうだ。SFPのレコ発で今里君から「是非見てもらいたい」って言われてて。
で、見たらもう最高で「っすよね!」って話してた。笑

M:ありがとうございます。
でもU.G. MANは14~15才くらいの時からキミドリ聞いててリリックで出てきてたんで
昔から一方的には知ってましたよ。
嬉しかったのはライブ終わった後に、谷さんに「ライブ盤のレコードを出したい」
って言ってくれたんですよね。

T:それ後で話しましょう。笑
オレが覚えてるのは最初に紹介された時・・・・・・「カッコイイ人だな」って思った。
うわっ、本人の前で言うと恥ずかしいな。笑
でもなんかあるじゃん、トータルの雰囲気とか物腰とかさ。

 

-レーベルの運営について

M:面白いと思うモノを出してるんですけど、ほぼノリに近いのかも知れないですね。
その場で盛り上がった話の方が上手く行くかなと。もちろん頭でも考えているんでしょうけど。

家で一人、真面目に頭で考えた事よりも話してて盛り上がって膨らませていく方が
面白いかなっていうのがデカイですね。
年々そういうのがより素直になっている感じですね。
自分の好きな事をやろうっていう。

T:基本はそこですよね。
マーシー君は周りのシーンとかを考えてリリースとかしてる?

M:と言うよりは、その出すバンドなりに合った一番良いやり方でっていう所ですかね。
最近は特に話し合って一緒に進めるようになってます。その方がより深いモノになるのかなと。

T:オレがシーンのって聞いたのは、マーシー君のイベントで千葉でやったヤツあったじゃないですか?
あれが凄え面白くて。雰囲気も凄くてシーンってものを勝手に感じたんだよね。

M:あの時はあそこ(サクラモンテ)に友達だったり面白い人達が集まってましたね。
「シーンが」っていうよりは楽しい一日にしたくて千葉に遊びに行く感じだったと思います。

T:ああいう雰囲気って距離感が近い人達同士じゃないと出来ないじゃないですか。

M:もう無くなちゃったんですけど、あの時はあそこが一番自由に面白い事が出来たんですね。
今は池袋BEDっていう所で色々やらせてもらってるんですけど
スタッフとも近い距離感でやれるんで、やっぱりそういう所は重要かなと思います。

T:オレがこだわってるシーンっていうのは正にそういう事で
そうじゃないと出せない空気感ってあるじゃないですか。
ちょっとでも距離があったり雑念が入ってたりすると薄まっちゃうから。

M:BEDに関しては特に何も無くても飲みに行ったりするし
そこで面白い人にも会ったり出来るんですよね。

T:オレもそういうのを作りたくって今、下北沢THREEでイベントやってますね。

 

-レーベルの成り立ち

M:元々WDやる前にはETERNAL B、STATE CRAFTなどをリリースしていたOUT TA BOMBで働いてたんです。
その時代はCDが凄い売れてたんですけど段々調子悪くなって行って
やっていく中で自分の考え方も変わっていったので辞めたんです。

あと大手のレーベルにいた事もあって
そういう所で働いてる人達って色々忙しいとは思うんですけど、すぐ文句とか言ったりして、でも給料はもらってて。
一方で音楽作ってる本人達は食えて無いっていう状況があって。

音楽を作るって本当に命を削る作業に近いと思うんですよ。
レーベルとしてはそれを扱う責任感もあるし、より大切にしたい。
それが強まっていって今のWDのスタンスになってるんだと思います。

T:オレは最初、仲間内で出してくれる所ないから始めたんだけど
音源出さないまま終わっちゃうバンドがいたり、SUPER DUMBとかもメンバー変わったりで
「あの時の音源があればな…!」ってのが悔しくて悔しくて。
当時はレーベルも少なかったんだけどZKの井出さんがノウハウを持っていてサポートしてくれて。
この間「LESS THAN TVってブレないですよね」って言われたんだけど
良く良く考えてみると全然そんな事なくって。

M:いろんな時期はありますよね。

T:とにかく自由にやれるところを求めてて、昔はミュージックマインっていう
リクルート傘下のトコロでやらせてもらってて。お金の面で自由にやれてたんだけど
凄い叩かれたのね。笑 「ビジネスライクにやってる」って。
でも、こっちはそんなつもり無いからさ。
だから、よりゴミな音源を出そうと思ってプンクボイのアルバムとか作って。

M:笑

T:その時、デス渋谷系っていうのが流行ってたんで
プンクボイもそれに乗せて売り出そうっていう流れがあって。
それにいちいちキレてたの。リクルートのワンフロアで怒鳴り散らしてて
「こっちのアーティストがどんだけ命削って作ったもんだと思ってんだよ!!」
とか。プンクボイのCDなんだけど。笑

その時期は週に2回適当に行けば結構お金もらえたの。でもそれを数カ月続けて
「あ、コレ違うな」って思った。給料もらってやるのはもう止めようって思った。
それで今の形になったんだよね。



-リリース物について

M:この間、面白かったのが自分の持ってるCDとかレコード見てたんですけど
結構リリースしてるモノと共通点があるんだなって思って。

T:リリースしたものって部屋に飾ってあったりとか、なんかベッドの周りに無いと眠れないとかある?

M:気分で壁にポスター張ったりはしますけど。笑

T:オレはリリース物、人に渡しちゃったりするから手元に残らない事が多いんだけど
ディスコグラフィ見るのが好きなんだよね。

M:でも、振り返ったりとか中々機会無くないですか?

T:そうだね。

M:この前DNC(DOWN NORTH CAMP)のPUGとレコ屋のCASTLE RECORDSと特典用に社長の曲って事で録った時にフックをSINCE○○にしようってなって初めて「来年で10年なんだ」って気が付いたりして。

T:気にしてられないよね。この前レスザン特集があってリリースしたCDから30枚選ぶっていう企画があったんだけど、もう大変で。それで初めて全タイトルみたかも!
さっき「ディスコグラフィ」とか言ってたけど、全然振り返れてなかった。笑
多分オレが言ってたディスコグラフィって最新から5枚前くらいまでの話だ。

M:でもその5枚って、中にはやろうってなってから数年越しでリリースされたものとかも含まれてたりして
総合的に凄い事になってるって事がありますね。WDも今年出してるのは何だか分からない事になってます。笑

 

-JUDGEMETEO NIGHT

T:自分じゃなきゃ出来ない事を追求しようと思ったんですよ。
JUDGEMETEO NIGHT。マーシー君も知ってるし他にも結構幅広く色んな人と繋がりあるから。
理想としてはレーベル代表アーティストは誰も知らなくて
幕が開いて始めて「ああっ!」って分かるのが良かったんですよ。
でもセッティングとかもあるから流石に無理があるなと。笑
で、「WD誰なんだろう?デスロウ聞いて」って言ってて。

M:BUSHBASHで聞かれましたね。

T:オレに伝わってくる情報は「いつまでに決めればいいですか?」
って言ってるって事だけで。笑
散々じらした揚句、もう一カ月前になって、いよいよ近いぞっていう所で
マーシー君からメールもらったじゃないですか。
オレ…メール見た時…もう…スタンディング・オベーションですよ。
メール見て立ち上がったもん。

M:怒られるかなとも思って伝えにくかったですが。笑

T:あまりにも最高すぎて。今、読み上げますね。
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今日はよろしくお願いします。
メテオナイトの件、遅くなりすいません。
メールの方させて頂きます。

WD SOUNDSの出演バンドですが発表無しで
というかバンド名無しでお願いしたいと考えております。
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ええ~~!?って。
企画の趣旨をここまで理解してもらっているとは、と思いました。

M:前にメテオナイトに呼んでもらった時も周りのラッパーにもやってもらったり
したんですけど、やっぱりバンドで呼んでもらっていたのでそこを主体に考えてました。
でも今回はレーベルとしてなので、だったらもっと面白い事が出来るんじゃないかなと。

T:是非それでお願いします!
一応名前は書いてありましたよね。

M:はい。「WDsoundSHOWDOWN」でお願いしたいなと。

 

-リリースについて

T:ライブとか見ててリリースのアイディアって浮かぶ?
こういうフォーマットで、こういう録音で、とか。オレは結構そういう見かたしちゃうんだけど。

M:それもありますね。さっきの話に繋がりますけど、それで盛り上がってリリースになったり。たまに一方的に話ちゃう時もありますね。笑

T:リリースについてバンドと揉めた事あります?

M:そんなに無いですかね。

T:昔は結構あって。バンドとしての方向性とレーベルの売り出し方で差が出ちゃって揉めるっていうのが。

M:そこは自分でもバンドやってるからかもしれないんですけど
使える部分は使ってもらいたいんですよね。押す力になれるのであれば。
(アーティストを)レーベルで抱えるっていうやり方じゃないんで。

T:オレもそこは気を付けてる。
バンドを取るとか取られるとか、そういうのは絶対嫌だから。
だからレスザンで出して次は別で出しても別にイイやって。
踏み台だろうがなんだろうが。リリースはバンドの音が主体で
その時にあった効果的なリリースをするっていう事が一番かなと思うんで。

でも、一枚出して一緒に作ったら二枚目からはバンド側から「こんなのあるんですけど」って
声掛けて欲しいなって思うんですよ。なかなか無いですけどね。笑
とにかく自由にしてくださいっていうのは言ってます。

M:でも、それが一番イイですよね。バンドもレーベルも変わっていくし成長したりもするんで
その中で「お互いに出したい」ってなるモノ以外はやる意味があるのかな、と思います。
レーベルもアーティストもとにかくやりたい事を一緒にやってると予想を超えたモノになる時があって
それが一番嬉しいですね。

T:うん。なんか凄い納得。いいレーベルには理由があるんだよね。
中々、今回みたいな機会もないから
こういう話が聞ける機会を持てた事でもJUDGEMETEO NIGHTやれて良かったなって思います。

(2013.07.01 at.新宿 西部)

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2013.08.04 渋谷O-WEST + O-NEST & 7TH FLOOR
"METEO NIGHT 2013"
OPEN 12:00 / START 13:00

「JUDGEMETEO NIGHT(O-WEST)」
初音階段 (Alchemy Records)
THE LEFTY(KILLER-BONG×JUBE×ROKAPENIS) (BLACK SMOKER RECORDS)
OLEDICKFOGGY (DIWPHALANX)
RAW DISTRACTIONS (HARDCORE SURVIVES)
cero (カクバリズム)
チッツ (こんがりおんがく)
COSMIC NEUROSE (LessThanTV)
曽我部恵一 (ROSE RECORDS)
CARD (STIFF SLACK)
WDsoundSHOWDOWN (WDsounds)
勝井祐二+沼澤 尚+辻コースケ+内田直之 (WORD IS OUT!)

「ARTIST」
アニス&ラカンカ
bonanzas
CROCODILE COX
DODDODO
ECD+ILLICIT TSUBOI
FOLK SHOCK FUCKERS
Gofishトリオ
HARD CORE DUDE
久土'N'茶谷
Kochitola Haguretic Emcee's
Limited Express (has gone?)
LOW VISION
MASTERPEACE
マヒトゥ・ザ・ピーポー(下山)
三沢洋紀と岡林ロックンロール・センター
NERVS
OFFICE VOIDS
Ohayo Mountain Road
Phew
quAng duc Asylum
ReddTemple
screwithin
柴田聡子
白い汽笛
SAFARI
SiNE
THE DEAD PAN SPEAKERS
The POPS
TIALA
透明雑誌
V/ACATION
WRENCH
younGSounds
ザ・なつやすみバンド





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