LOW VISION 1st album “Live In Best Time” release interview




「生きてるうちに、ひたすらブチ上げるしかねえなって思いましたね。」

OKAY:Vo
17MFH8:Gt
YOSHINO:Dr
GOAT:Ba
TONO-SAPIENS:feat.Vo

interviewer:KTGW(AND BELIEVE)

【アルバム作成までの経緯】
─まずは1stアルバムリリースおめでとうございます。どんな経緯でアルバムを作成する事に?

OKAY:2011年末の●●●●でBaとDrが抜けてしまって、"もうメンバー見つけるのは難しいだろうな・・・"と
感じていたので後は178君と二人でも音源を作ろうかなと思いました。

─えっ、二人で?

OKAY:はい。オレがVo+Dr、178君がGt+Baで考えてました。

17MFH8:PRO TOOLSで録ろうって。

OKAY:2人になってライブ予定も無く、実際メンバーが抜けたバンドを誘ってくれる人もいなかったです。
でもその状況でもCOSMIC NEUROSEがツアーファイナルに誘ってくれたんですね。
嬉しかったので何とかやりたいと思いました。
とりあえず、その1回だけの為にダメ元でスケーターの友達(Ba)と吉野さん(Dr)に声を掛けました。

─吉野さんのドラムはある程度LVに合うかなっていうイメージはありましたか?

OKAY:そうですね。CxPxSではD-BEATや8BEAT、DxIxEではブラストを見ていたので。
実際に2012年3月CNのtour finalでライブ出来て凄い手応えがあったんです。

17MFH8:マーシー君(WDsounds/PAYBACK BOYS)も来ててブチ上がってた。

OKAY:吉野さんには"コレどうですかね?!今後もやれる時だけで良いので"って連絡しました。

YOSHINO:で、やる事になったんだけど異常だよね~
そのライブ終わった後は予定も無く、リリースも決まってなかったのに
ひたすらスタジオ入ったもんね。新曲作ったりして"一体何に向かってるんだろう?"っていう。

一同:笑

─でも一番良い状態かもしれないですね

OKAY:そうですね。それである程度曲がまとまって来たので見切り発射で買ったPRO TOOLSを活用して録音したんです。

YOSHINO:プリプロやったね~

OKAY:結構良く録れましたよね。
それをマーシー君に渡したら連絡が来てリリースしましょうという事に。
プリプロ音源+DOG BITEやJUSTICE PARK、DEAD END KONFUSIONで最新のLVを見ていて良かったのでとの事でした。

─自然な流れで

OKAY:そうですね。

17MFH8:WDはフックアップがヤバいと思う。前もSPOILER(ex.JUSTICE)のJKTに出来たり。だからWDから出したいというのはあった。

OKAY:その後Baが抜けるってなってしまって、どうしよう・・・ってなったんですが2013年の年始にEYESOREとTOO CIRCLEの新年会GIGに誘ってもらって、とりあえずソレがやりたかったので前から仲良くてLVのヘルプを何回もやってもらってたGOATにお願いしました。

そのライブはもちろん最高のステージになったんですがGOATはCOSMIC NEUROSEとUNARMやっててどっちも忙しいのは分かってたのでLVとしては出来る時だけ手伝ってもらえれば良いな、というスタンスだったんです。が、まさかの本人からの志願により正式メンバーに。かなり驚きました。

GOATが正式に決まるまでの間、本間さん(SINE)やノリさん(LIFE)に手伝って頂いてライブしました。本当にありがたい事です。



Photo by kouta takakuwa

【アルバムのJKT】
─JKTなんですが当初のコンセプトは集まった人たちの前をOKAYと17MFH8が走り抜けるという
事だったと思うんですがコレはどのような意味があったのでしょうか?

OKAY:当初JKTは全くアイディアがなかったんです。で、マーシー君に
"この音源はどんなイメージなんですか?場所で言ったら地方?都会?JTKはどう仕上げたい?"
っていう事を言われて・・・全く考えて無かったんです。
音源としては自分達のCLASSICになるものだと思い、そうしたら"じゃあそれぞれが思うクラシックなJKTは?"
っていう話になりオレはYOUTH OF TODAY、MAMIMUMEMOSUとか写真にロゴが乗ってる感じがクラシックだったんです。取り分け写真は人が集まっている感じで。

17MFH8:そこに"走る"というキーワードを加えましたね。元々はマーシー君が"LOW VISIONは走ってるイメージのバンドですね"
って言っててそれが凄いシックリ来た。俺達はHARDCOREの進行系、最先端をひたすら走っているイメージ。

OKAY:その二つの要素を合わせるというアイディアに至った時に、それまで難航していた話合いが
"コレだ!"って一気にまとまりました。

─でも完成系は走った後に(スタート地点に歩いて)戻るところが採用されたという。笑

GOAT:結局はたまたま撮れた写真っていう。笑

17MFH8:狙ってないSHOTの方が自然でよかったのかもね。

OKAY:うん。参加して頂いた方々と撮影してもらったDAIKYさんのおかげで素晴らしいJKTになったと思います。
マーシー君とはJKTだけでなく色々話し合って進めたのでWDsoundsからのリリースで無かったら
全然違うアルバムになってたんだろうなと思います。

jkt

【楽曲の雰囲気】
─今のラインナップになる前はシリアスなHARDCOREというイメージが強かったです。
でも一番最初のDEMOの頃は結構ファニーな雰囲気もあって
今回のアルバムではそのファニーな部分が戻ってきたのかな、と感じたんです。
MVの雰囲気もそうなんですが、その辺はどうでしょうか?

OKAY:関係あるか分かんないんですが、このラインナップになるちょっと前(2008~2011くらい)が
個人的にネガティブ期で。

17MFH8:それはオレも感じてた。やりたい事はあるけど出来ないっていう。

OKAY:そこがクリアになったのは新しい友達が出来て話してた時に
オレは"あのバンドはイイけど、好きな人はミーハーな感じがする"って言ったら。
"そーかもねw でも、そんなの全然気にしないよ!自分がイイって思うから!"って言われて・・・響きましたね。
自分が良いと感じたものに周りの状況や評価は関係無いっていう、普通に考えれば当たり前なんですけど。

TONO:自分が停滞してると意外と気づけないっていうね。

OKAY:そう。その辺からMCをやりだしたような気がしますね。あと歌詞もポジティブに。
"このブタ野郎が"ってヘイトをアウトプットして成立している人達もいますが
自分にはそれはそぐわないなと。じゃあ自分に合ってるのは?と考えた時に
前向きになれるような事をアウトプットする事かなと。
見ている人もその方が調子上がっていくんじゃないかな、という考えに至りました。

GOAT:でも、オカムラさんの歌詞って底抜けに明るいって訳でもなくて。
ネガティブな部分が隠しきれて無いなと。

─確かに何かが壊れてしまうようなイメージも受け取れますね。「だけど、やります」っていう。

TONO:過程にネガティブはあるけど、最終的にはポジティブに向かおうとしてるっていうね。

OKAY:生きている以上、ネガティブな要素は避けられないですよね。

【歌詞について】
─Voについて歌詞が聞き取りやすいなと思ったのですが、これは意図的に?

OKAY:はい。意図的にです。
部分的にでも歌詞が聞き取れる音源というのは自分で聞いてても上がるのでそうなったら良いなと思いました。

─最近MCを凄くするようになったと思うんですが、そのあたりは関係している?

OKAY:そうですね・・・漠然とですけどMEDULLAのBUG君が"吉祥寺(ココはイベント名になったりもする)調子どう?"っていうのが好きで影響受けてるかもしれないです。
歓声が上がる時もあれば上がらない時もあって、それによってライブする側のやり方も変わってくると思います。

YOSHINO:これはオレの都合なんだけど、"まだ言えるでしょ?"って時は曲始めなかったりするからね。

TONO:俺も(TONO SAPIENSで)ライブやってた時はタカアキ君(BUSHMIND)とかも後ろで待ってたもん。"行くの?もう行くの?"みたいな。笑

OKAY:ある程度その場にいる人達とコミュニケーションとりながらライブを進めたいっていうのはありますね。
全然知らない人たちの前でやるなら"始めまして"だし
もうHARDCOREフリークばっかりだったら"細かい事は言うまでもないですよね"って感じだし。

GOAT:トラディショナルなHARDCOREって結構一方的だったりすると思うんですね。曲とかステージングとか完璧にするのはもちろんなんですけどライブについてはその時の雰囲気とかを意識するっていうのも重要ですよね。

17MFH8:その場の感覚が重要。1回、1回しかないから。



Photo by hikaru kuwamoto

【サウンドプロダクト】
─今回のアルバムは音がクリアだなって思ったんです。RECに向けてその辺はどう考えていたんでしょうか?

OKAY:今まではノイジーな感じに仕上げてました。
でも聞いてるウチにだんだん自分達にはフィットしていないかなと感じました。

YOSHINO:作ってみて気付いた感じ?

OKAY:ですね。当時はやりたい事が出来たので満足してたんですが。
もっとダイナミックで曲が分かりやすい音の方が良いのかなと。
FIGHT IT OUTの2ndを聞いたのが関係してそうです。
荒々しくて迫力はあるのに、どこか聞きやすくて。事実何十回も聞いてます。
まぁ、内容がカッコイイというのは前提なんですけどね。

17MFH8:レコーディング前にサウンドプロダクションは良く話し合った。凄くこだわった点。
それを前提にレコーディング場所やマスタリングについて決めていきました。

─RECはどこで?

17MFH8:成績桜ヶ丘のBEA-POT。

OKAY:EXCLAIMやVIVISICKの作品もレコーディングされた場所です。

YOSHINO:DANCE WITH MEとか古いトコロでいうとLIFE BALLも。

─マスタリングは?

17MFH8:そこもカナリ重要だなと思ってたんですが自分達ではアイディアが無くて
マーシー君に相談したらINNER SCIENCE氏が良いのではないかという話になり。

OKAY:氏はこの前DMB PRODUCTIONからリリースされたBREAKfAST/DJ HIGHSCHOOLのスプリット7"も手掛けていてそれを聞いて良いな、となりました。

TONO:感覚的に伝えたら伝わる人だからやりやすいよね。

17MFH8:ミックスでやった事をそのまま活かせて、なおかつ立体的になった。相当良かったと思う。

【オリジナリティ】
17MFH8:最先端を走ってるというイメージをMVで表現出来たと思う。

─そのイメージも出てるし、あれを見て真っ先に(クラシックのイメージでもあった)YOUTH OF TODAYを思い浮かべる人もいると思います。

OKAY:実際にそういう声もあって、嬉しいですね。最先端というイメージはオレもあるんですけど
過去にあったものの真似だからダメっていうのは無いですね。それは曲とかもそうですが。

─もはや完全に新しい音なんて無いですからね。

YOSHINO:奇をてらう選手権になってもねえ、、、これ今までに無い、だからヤバイでしょ!って言われても知らんよっていう。

GOAT:自分達がカッコイイと思ってる音源も結局何かしらのルーツがあって出来てると思う。

YOSHINO:絶対そうだよね。…とは言っても"○○っぽいから面白い"だけで曲は作りたくない。

OKAY:前は曲作る時に"アレに似てるから却下"とかストイックにやってたんです。
でも最近は違和感が無くノリが出てればOKっていう感じ。
LIVE IN BEST TIMEなんてリフ完全にNUKEY PIKESなんで。

YOSHINO:まんまだよね

17MFH8:昔カワナミさんが言ってて印象的だったのは
"HARDCOREは特殊な音楽でこうなりたい、という想いが強ければ強いほどオリジナリティが出る"
って言ってて。その理想に近づきたいという経緯で滲み出るものがオリジナリティだって
それが面白い。
パクろうと思ってもパクれないのがオリジナリティ。リフはパクれる。
LVの前Drのリュウちゃんなんて絶対真似出来ない。オリジナリティの塊。

YOSHINO:ホントあのテイクのDECLAREとか絶対コピー出来ないからね。笑



Photo by hikaru kuwamoto

【生と死】
─先ほどもありましたが歌詞は底抜けに明るいだけではない。深みが出たのかなと思います。

OKAY:TRUE UNITYって曲は友達が自殺してしまって、その事について。

─・・・時期的には結構前ですよね

OKAY:2009年くらいですね。完全にその気持ちが分かるとは言えないですけど
辛い気持ちの中で分かる部分はあったんです。
結果はどうあれ生き抜いたし、その人の存在したという事やその熱は消えない。
自分なりのレクイエムになってます。

GOAT:LVの歌詞ってトータル的にみて、明日は・・・基本的にはあるんだけど
とりあえず無いものとしてて、好きな事やってる時はとにかくその瞬間に賭けて楽しむっていう感じですよね。
普通に生きてれば明日の日常は来るんですけど、来ない場合もあるって肌で感じてるのかなって。
だから、好きな事やってる時、好きな人と一緒にいる時とかは特にですけど
言い残しとか悔いは無いようにしたいですよね。

17MFH8:オレの中では究君(LAST ONE STANDING)が亡くなったのがデカいです。
いつも笑顔でみんなの中心。太陽みたいな人だったのに急にいなくなっちゃって。

TONO:そういう人がいたんだ。

─うん、LAST ONE STANDINGってバンドのギターで。
彼が亡くなった後に思うトコロはオレもすごいあって。
その後に遊びに行ったライブでもし彼が生きていてこの場にいたらどうなるんだろう?
そして、音楽的にもどんなバンドにどうフィードバックされたんだろう?っていう。

17MFH8:生きてたら今も自分達の近くにいたと思う。
マーシー君と初めて喋ったのも追悼ライブの時で色々繋がっていくキッカケになった。

─思い入れが深すぎるね。

17MFH8:その時に思ったんすけど、いつ死ぬか本当に分からないから
生きてるうちに、ひたすらブチ上げるしかねえなって思いましたね。

─本当にね。個人的には彼から受けたものをまだ返しきれてないなと思ってる。

【モチベーション】
─ステージングや活動は何が原動力になっていますか?

17MFH8:やっぱりヤバイ人が周りにいるからじゃないですかね。類は友を呼ぶじゃないですけど。

GOAT:ライブ中も横見ると凄い光景が見れるんですよ。

17MFH8:毎度ね。

GOAT:そう毎度毎度。"自分は普通すぎるのが悩み"って言ってる人にそうではないということを
分からせる為にやってます。それを自覚してもらいたいです。

YOSHINO:まずメンバーを調子よくさせる為にプレイするね。
結局メンバーが調子よくなれば、お客さんも調子よくなるハズだとは思うんだけどね。
後はオカムラ君を引っ込みつかなくさせる為にやってますね。

GOAT:それはあるかもしれないですね。
共同企画とかやる時も(OKAYは)足し算しか知らないんで計算機の"-"と"÷"が無くなっちゃってるんです。
だから、その場ではギクシャクする事もありますけど足し算に乗って行けば結果的に猛烈なモノが見れるな
という事はココ数年で確信してます。

OKAY:確かにオレは足し算。でも3人がいい感じで引き算してくれるからバランスは取れてると思う。

17MFH8:俺は周りを驚かせたいし納得させたい。

OKAY:それは前提としてあるね。
後、全然知らない人で昔の自分みたいな人、つまり何かしたいけどやり方が分からなくて
くすぶってるような人にも届いたら良いなって思いますね。
元々、友達もいなくて凄い才能があるわけでもなくて
でもHARDCOREを知ってバンドやりたいって思ってメン募してスタートしたんで。
何にも無くてもコレくらいの事なら出来るよっていうのを示せたら良いなと。

HARDCOREはライブで暴れて楽しいというのはもちろんなんですけど
こういう面白い人達に出会えたり、何というか自分の人生の指標になるような考えを形成できる。
出来る可能性があるモノだと思います。
そういう可能性を少しでもアウトプット出来ればと思ってます。

【LVとは】
─では、みなさんにとってLOW VISIONとは?

17MFH8:うーん。半生ですね。ライフワーク。ずっとやってくって感じで。

GOAT:なんだろう・・・本当に好きなバンドですね。

YOSHINO:この人のMCから、どの瞬間に曲入ったらカッコイイかだけを考えてやってます。

OKAY:なんでしょう・・・やりたい事が実現できる場所。
自分のワガママにも付き合ってもらえるし、想定していた以上のものが出来る。

【最後に】
OKAY:3曲入りシングルをリリースしたAND BELIEVEと一緒にツアーに行きたいですね。
あと、月並みですけどやっぱり最後に言っちゃいますね。
少しでも興味持ってくれた人はライブ遊びに来てください!
オレらはオープンマインドなんで。

(2013.09.21 新宿某居酒屋ランチタイム~横移動で某大手丼物屋~CHAIN REACTIONライブ後)


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