cosmicnote 10th anniversary 宇宙氏 interview pt.1



今年(2014年)で10周年を迎えるCOSMICNOTEはOLD SCHOOL/NEW SCHOOL HARDCOREを基調にINDIE ROCKまでをも交え雑多ながらも芯がブレないレーベルである。 音源のリリースのみならず、国内最大級のインディペンデントHARDCOREフェス「PUMP UP THE VOLUME fest」などのイベント主催やTシャツプリントも行う。
日本の叙情HARDCOREの先駆けとなり現在なお第一線で活動しているENDZWECKのドラマーでありCOSMICNOTE主催の宇宙氏にインタビューを試みた。

「動けば動くほど辛い事もあるよ。でも動かなければ近づく事も無かったから」

-10周年おめでとうございます!まずレーベルを始めたキッカケを伺いたいのですが

宇宙:カナリ昔の事だけど、新潟のCONNUMEだよ。
DISTROはしてたんだけど新曲聴きたいなと思って、ボーカルのケイ君と話の流れでレーベルやろうって事になって。その後のどのリリースのバンドもそんな感じなんだけどね。

-レーベルを始めるにあたって何も経験がなかった訳ですよね

宇宙:そう、手探り。ただENDZWECKとしては2ndまでは出してたから、色々な人に教えてもらえたんだよね。
1st作ってくれたLAST ALLIANCEのVoの二人だったり、当時OTB(OUT TA BOMB)にいた現PAYBACK BOYSのマーシーとか、FUCK YOU HEROESのリョウスケとか。

それでCOMMUNEと相談してお願いする流通会社を決めたら、法人じゃないと取引してくれないって事で法人にしたんだけど、登記の書類とか難し過ぎて。
登記も司法書士とかに頼むと高いから、ネットで調べて。定款ってとこの事業内容を既に法人にしてたリョウスケに丸写しさせてよ、とか言って。笑

-初めから会社だったんですね。その後からTシャツのプリントを始める訳ですよね

宇宙:そう。でもまだ始めて3~4年くらいかな。

-初めにプリントしたのは?

宇宙:初めてではないんだけど、超初期からマサアキさん(FADE-IN RECORDS/Systematic Death)にお世話になってるよ。
いきなり「機材買ったらしいな。頼むわ。」って言ってくれて。
マサアキさんはホントにありがたくって。
どんな機材を買ったかまでは話してなかったから何が出来るかなんて全然良く分からない状態だったのに発注してくれたんだよね。それでシステマを。

ちょうどTOMATO STEALをリリースしたあたりで、TOMATO STEALとかendzweckもてんやわんやになりながら刷った記憶がある。笑

-TOMATO STEAL懐かしいですね。もう解散しちゃいましたよね

宇宙:解散はしてないっぽいけど、動いてないね。



●スタンス
-レーベル的には解散すると売れなくなるでしょうしキツいですよね。

宇宙:まぁね。やっぱ活動してないとバックオーダー来なくなるし、なにより手売りがなくなるからねー。
元々自主制作のお手伝いくらいの感覚でやってるから。解散しちゃうとお手伝い出来ないもんね。
結局オレに出来る事なんてそんなに無いからさ。それは昔から変わらないような気がするね。

-スタンスについて以前のインタビューで「5人目のメンバーみたいな立ち位置」と発言されていました

宇宙:うん、理想かな。なれればいいなって思う。
口を出すとぶつかっちゃいそうな人だったら適度に距離を持ってとか。なれない時もあるけど。

セイジ(GRIND SHAFT)とかだと、バンドやる前からずっと知ってるから仲良い時もあればお互いに「なんだよコイツ」って時期もあるよね、ってお互いが言ってる。みたいな。リリースになると一杯一杯になってきて自分も余裕なくなって。笑
もう15年近い付き合いだし、腐れ縁だよね。

-今度3.16の代官山UNITにも出演しますよね。

宇宙:そう。なんだかんだ切れてないから参加してもらえるし出てもらえるって言う。嬉しい。

-そういったスタンスになったキッカケは?

宇宙:・・・うーん、レーベルとかバンドって色んな形があるわけじゃん。
全て自分たちでコントロールしてやっているバンドもいれば、
バンドにマネージャーがいて、みたいな形もあれば、
メジャーのレーベルやってたりとか、
とにかく自分の好きなバンドをこだわりの限りを尽くしてリリースするレーベルとか。

レーベルで食べてる人とかメジャーの人のプロフェッショナルっぷりに接すると、
オレがリリースに関して出来る事って、本当に自主制作でしかないし、そんなに大した事出来ないと思ってるのね。
正直そんなに売る自信もなくてさ。逃げじゃないけど。

でも、自分たちでリリースってまでは考えてないバンドがいたときに、全てのお店ではないにしろ作品がお店に並ぶまでは何とか出来る。
これやりたいとか、あれやりたい、とかを一緒に考えたり、手助けするってのは出来るなって。
何のためにやってるかっていうと活動を応援するためって言うと固いけど、一緒になんかやって良い方向にいきたいなって思ってるからさ。
一応10年くらいやってるこのやり方で良ければリリースしましょうって。そういう感じかな。

-でもCOSMICNOTEはリリースして、ハイ終わりって感じでは無いと思います。

宇宙:どこまで口出すかっていう点はバンドの意思を優先するようには気をつけてるよ。
「この地方でレコ発やりたいんですけどツテが無くって」って場合は話を取り持つし
「ユニオン、タワーに流したい」って言われれば全店舗じゃないけど出来る限りは流すし
「音源が作品として存在していること自体に意味がある」ってバンドもいて、その時はレコ発も無い場合もあるしその辺は音源作った本人たちの意見を聞いて、提案出来る部分は提案して、より良くなればなと。

だから、そういう事を全部自分達で出来るバンドだったら自分達でやった方がいいんじゃない?っていうのはみんなに言ってるはず。

-ENDZWECKがリリースしてきた経緯も活かされていますか?

宇宙:そうだね。スタンスとしては自分たちがリリースするにあたって
やってもらって嬉しかった事はやりたいし、逆に嫌だった事はやらないように気をつけてるかな。

ENDZWECKの1stは借金までしてリリースしてくれて、九州まで車で営業に行ってくれたりっていうもの凄い熱量を、普通の友達だと思ってた人がやってくれたっていうのに凄い刺激を受けたよ。

お金の問題も色々あって。レコーディング代からプレス代から何から全部出すって時はやっぱ売れなきゃ食らうし。
自分は違うけど、レーベルで食ってくってなると、もっと難しいというかシビアな部分はあるとは思うよ。
だから自分がやるなら、自分の食いぶちは別で稼いで、レーベルに関してはそういう部分の事は考えないでやりたいなって。

-それでCDプレスやTシャツプリントになるんですね

宇宙:7年位前から、KILLIEの中島くんが紹介してくれた会社の注文がきっかけでCD-Rコピー業をやってて。
レーベル始まりで買ったデュプリケーターで、コピーしてるんだ。
そのコピーの注文を受けてるアドレスに、営業のメールを送って来た台湾の工場があって、
当時の日本の相場の半額位でその工場にプレスをやってもらってた時期があったんだけど、
クオリティが超不安定なのと、納期守ってくれないってデメリットはあったけど、レーベルを続けるって上では凄く助かったよ。

プリントもTOMATO STEALとかENDZWECKとか自宅で刷ってた時に分からない事があると、NERVOUS LIGHT OF SUNDAYの亀谷に教えてもらってたんだ。
で、注文頑張って取れれば元取れるっすって亀谷が言ってたから、借金してプロ用機械買って。
それが今はメンバーで同僚っていう。ヤスくんもメンバーで同僚。笑

初期はバイトだったし、仕事も続かない中、訳も分からず広告費とか払いまくってた時期もあったりで、すごい自転車操業だった。いや、もう完全に転んでたかも。笑

-そうだったんですね。。でも、そういったスタンスはバンド側としても凄く助かると思います。

宇宙:でも少し後悔があるリリースもあるよ。
自分としてもこうありたいって思ってる事が遅れたり出来なかったりって事は毎回あるんだけど、
バンドが望んでいる事が出来なかったんじゃないか、
やりたい事が10あって3~4くらいしか出来なかったかもなぁって。
それでバンドが止まっちゃったりすると疎遠になったりして、っていうのは寂しいなって。

-動いた結果、疎遠になってしまうのは確かにですね

宇宙:動けば動くほど辛い事もあるよ。
でも動かなければ近づく事も無かったからって思うようにしてるよ。

●SOUND OF SILENCE
-ではCOSMICNOTEで主催しているイベントについて聞かせてください。まずはSOUND OF SILENCE(以下SOS)ですが

宇宙:ENDZWECKとHOLY KEEPERの共同企画でスタートしたんだ。2000年くらいかな。ただの飲み会として。
熊谷VOUGEで周り何にもなくてオールナイト監禁GIGみたいな。笑

大学3年くらいの時に下北屋根裏で企画やってたけどフライヤーを熊谷から撒きににいくの遠い!ってことでVOUGEに話に行って。
したら大塚さんって言ういつもカリスマのTシャツ着てる当時の店長さんがいて「是非やってください」ってなったんだ。

紆余曲折ありつつ、結構な回数の企画をやらせてもらってる内に、社長の黒田さんはじめ、ハコの人みんな良くしてくれるから、
顔色伺いながら、無茶振りしたんだ。オールナイトで凄いバンド数、柵とかもなしでやらせてくださいって。

なんか若かったのもあるのか、どれだけ酔っぱらうかみたいになってて、酷かったなー。
NORDEのハルキは飲み過ぎて椅子の上で白目向いて痙攣してたり、MASTERPEACEのごっちゃんがVOGUEの社長とわやになったり、自分はう○こしながら寝ちゃって共同企画者のHOLYKEEPERマサにお尻拭いてもらったりとか、ほんとひどいエピソードは沢山あるなー。

これが2000年のフライヤー。


-BIRTH PLACE、EVERLAST・・・

宇宙:あれ?ノーチョイ(NO CHICE IN THIS MATTER)が書いてないなー出てないハズ無いのになぁ。
で、これが2001年。FAKE COUNTが一番で成田がイキナリ脱いだんだよね。笑
あとNAIADが3回目くらいのライブだったと思う。


-なぜSOSは2013年末でFINALになったのでしょうか?

宇宙:なんか・・・忘年会っぽくないなって思って。
やり始めの時って出演してたみんなと普通にライブハウスでしょっちゅう会うし、遊んだりもしてたんだけど
同期もいなくなってきて。今思えばノーチョイが解散した辺りから温度が大分下がって来てたね。
だから去年(2013年末)は楽しかったんだけど。

ENDZWECKのライブが減ってから若いバンドのことも疎くなっちゃって去年(2013)のもnoyに紹介してもらったりしててさ。

-コンセプトがズレてきてしまったわけですね。そしてnoyとFOR LIFEに引き継がれていくという話を聞きました

宇宙:そうだね、まさにコンセプトがずれちゃった。
まぁ、忘年会として名前使って使ってくれるならくれるならnoy,FOR LIFEとかでやってと。

-自然の流れで

宇宙:うん、みんなひどく酔っ払っててて最後に「なんでやめるんすか?!」って絡まれたんで、「じゃあ、あげるよ」って。酒の席の事だし、本気じゃないと思うなー。







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